2025年の営業利益が2024年比べて「改善」したと回答した企業にその理由を尋ねたところ、「現地市場(進出国・地域)での需要増加」(41.4%)を選択した企業の割合が最も高かった。「輸出先市場(進出国・地域以外)での需要増加」(36.1%)「現地市場(進出先国・地域)での販売体制強化(製品・サービス・人員の拡充など)」(23.7%)が続いた。
米国の追加関税措置などの影響は依然、限定的だ。しかし、一部には負の影響を及ぼしている。2025年8月15日までに導入された米国第2期トランプ政権による関税引き上げ措置や、これらに対する報復関税措置などが営業利益見込みに与える影響については、「現時点ではわからない」と回答した割合が43.5%と最も高かった。次いで、「影響はない」(36.5%)、「マイナスの影響が大きい」(15.4%)、「マイナスとプラスの影響が同程度」(3.6%)、「プラスの影響が大きい」(1.1%)が続いた。もっとも、「現時点ではわからない」と回答した企業でも、「景気低迷による需要の減少が懸念される」(販売会社A社)、「不安定な関税率により、米国客先から敬遠されるリスク。中国材を使用した製品を受注すること自体のリスク」(商社・卸売業B社)など、先行きを懸念する声が聞かれた。
なお、中国との関連では、「取り扱う製品、狙う市場において、中国企業の影響を大きく受けている」(販売会社C社)、さらには「中国企業の影響力は年々強まっていると感じる」(販売会社D社)との声が聞かれる。本調査では、進出先市場(国・地域)における1番の競争相手として、「地場企業」(26.9%)と回答した割合が最も高く、「中国企業」(24.6%)、「日系企業」(20.5%)が続いた。一部では、「中国品がアジア大洋州地域に流れることにより、過当な価格競争が引き起こされる懸念がある」(化学・医薬E社)など、中国の影響がさらに強まるとの懸念も聞かれる。もっとも、業種によっては、ASEAN展開を加速する中国企業の取り込みを狙う声も聞かれる。「脱中国が加速し、中国企業がASEANへ進出する傾向が強まり、需要が増加すると見込まれる」(商社・卸売業F社)、「中国から東南アジアに進出してくる企業からの仕事を増やす」(運輸業G社)との声が寄せられた。