2026年1月号(No.662)バックナンバー

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新年のご挨拶(法人サービス・IT部会)

法人サービス・IT部会 部会長/運営担当理事
NEC ASIA PACIFIC PTE LTD
Chief Executive Officer

稲葉 孝之

新年明けましておめでとうございます。

シンガポール日本商工会議所(JCCI)法人サービス・IT部会長として、皆様の日頃よりのご支援とご厚情に深く感謝申し上げます。2026年の新春を迎え、皆様と共にシンガポールの更なる発展と、当地における日系企業の持続的な価値創造に寄与できることを、大変光栄に存じます。

振り返りますと、昨年2025年は、テクノロジーとビジネスの関係性が劇的に変化した一年でした。生成AIは「試行」から「本格実装」へと移行し、多くの企業でDXが具体的な実利を生み出し始めました。一方で、地政学的な不確実性やサイバーセキュリティ脅威の高度化など、環境は複雑さを増しています。これらを受け、技術導入を超えた組織としての「レジリエンス(回復力)」と、倫理観に基づいた「責任あるAI(Responsible AI)」の実践が、経営の最重要課題として定着しました。

こうした中、昨年の当部会では、知識の習得はもちろん、「人との繋がり」や「相互理解」を重視した活動を展開いたしました。具体的には、プレゼン懇親会に加え、当地の歴史背景や多文化社会への理解を深める風水ツアー、さらには会員様同士の懇親を目的としたクルーズ企画などを実施しました。デジタル時代だからこそ、対面での交流や文化的な理解が信頼醸成に不可欠です。ご参加の皆様より、シンガポールへの愛着が深まり、JCCI会員間の交流も活性化されたとの声を多数頂戴し、活動の大きな励みとなっております。

当地シンガポールに目を向けますと、政府主導の「スマート・ネーション」は「2.0」へと進化しています。MDDI(デジタル開発・情報省)の施策は加速し、昨年9月発表の「Singapore Digital Gateway(SGDG)」構想は、自国のデジタルリソースを海外と共有・連携させる強い意志を示しました。また、GovTechが推進する「心あるデジタル化(Digital with a Heart)」は、技術先行ではなく市民生活の質的向上に主眼を置いています。

多くの日系企業がここシンガポールを東南アジアの地域統括拠点と位置付けておりますが、こうした「信頼(Trust)・成長(Growth)・コミュニティ(Community)」を重視する政策環境は、我々が域内イノベーションを牽引する上で極めて重要な基盤となります。シンガポールは単なる市場ではなく、世界に向けた価値創造の実証拠点としての重要性を益々高めています。

デジタル時代だからこそ、対面での交流や文化的な理解が信頼醸成に不可欠です。ご参加の皆様より、シンガポールへの愛着が深まり、JCCI会員間の交流も活性化されたとの声を多数頂戴し、活動の大きな励みとなっております。

迎えた2026年は、AIやGX(グリーントランスフォーメーション)といった新たな潮流が加速する中、当部会が冠する「法人サービス」と「IT」の融合領域が、企業の変革においてこれまで以上に重要な意味を持つ年となるでしょう。

本年は、昨年の活動を通じて得られた多くの「繋がり」や「知見」、そして皆様からの温かいフィードバックを最大限に活かし、活動をより一層充実したものへと発展させてまいりたいと考えております。皆様のご支援とご協力を賜りながら、JCCI各部会との連携も深め、実務に即した有益な情報の共有や、業界の垣根を超えた強固なネットワーク構築に尽力する所存です。

結びに、2026年が皆様にとって飛躍と挑戦、そして実り多き一年となりますことを心より祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

シンガポール日本商工会議所

6 Shenton Way #17-11 OUE Downtown 2 Singapore 068809
Tel : (65) 6221-0541 Email : info@jcci.org.sg

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