今月もJCCI月報2025年8月号を最後までご覧いただき、ありがとうございました。
本号では、スタートアップ文化から学ぶべき2つの重要スキル、「ハック」と「ピッチ」に焦点を当てました。スタートアップの現場では、限られた資源の中で最大限の成果を生み出すために、仕組みやルールの本質を捉え、柔軟かつ戦略的に行動する力が求められます。「ハック」はまさにその象徴であり、既存の構造を再解釈し、より効果的な手段を見出す発想力です。そして「ピッチ」は、熱意と構想を限られた時間で的確に伝えるプレゼン技術であり、共感を得て行動を促すための鍵とも言えます。海外事業拠点や多様な価値観が交錯するビジネスの最前線においても、これらのスキルはより一層の重要性を帯びています。
また、開幕から4ヶ月を迎えた大阪・関西万博におけるシンガポールパビリオン「ドリーム・スフィア」の取り組みも紹介しました。「City In Nature(自然の中の都市)」をテーマとした展示は、都市と自然の共生を体現し、持続可能な未来社会への提案となっています。8月のナショナルデーに向けた特別イベントをはじめ、日本とシンガポールの外交関係樹立60周年に向けた交流と協力の深化も、来場者の心に響くメッセージとして発信されています。両国の信頼と友好を改めて実感する機会となるでしょう。
変化と挑戦の時代にあって、スタートアップ精神や国際的な共創の取り組みは、多くの企業に新たな気づきをもたらすはずです。本誌が皆様の活動の一助となれば幸いです。
末筆ながら、本号の発行にご協力いただいた執筆者の皆様、そして日頃よりご支援・ご愛読くださっている読者の皆様に、心より御礼申し上げます。今年はシンガポール建国60周年という大きな節目の年でもあります。街には国旗が掲げられ、祝賀ムードが高まる中、これまで築かれてきた信頼と友情を振り返るとともに、未来に向けたさらなる協力関係の深化を願ってやみません。今後ともJCCI月報をよろしくお願い申し上げます。
(編集後記担当:AGC ASIA PACIFIC PTE LTD 山本 今日子)

