2025年7月号(No.656)バックナンバー

HOME月報概要着任のご挨拶(MUFG BANK, LTD.)

着任のご挨拶(MUFG BANK, LTD.)

シンガポール日本商工会議所 理事
MUFG BANK, LTD.
Managing Director

大山 雅弘

シンガポール日本商工会議所の皆様、平素より大変お世話になっております。三菱UFJ銀行の大山と申します。 この度、疋田の後任として、2025年4月にシンガポールに赴任となり、JCCI理事職も引き継がせて頂くことになりました。今後とも何卒宜しくお願い致 します。

 

この場をお借り致しまして、少し自己紹介をさせて頂きますと、私は、2000年に、現在の三菱UFJ銀行に入行致しました。最初に配属された支店は大阪ミナミの日本一(にっぽんいち)支店。当時、人事部に日本一支店への配属理由を聞いたところ、「大学時の部活動で日本一を目指していたから日本一支店でええやろ」、、、と何とも冗談とも本気とも取れる回答。こんな形でスタートした社会人生活でしたが、事業調査部(大阪)を経験後、外務省経済局国際貿易課サービス貿易室に2年間業務出向する機会を得ました。当時の担当業務は世界貿易機関と二国間の経済連携協定で、経済連携協定ではフィリピンやタイと日本政府の間で交渉の真っ只中でしたが、その際のお手本になっていたのが、2002年に一足先に締結されていた日星経済連携協定。日星経済連携協定は日本にとって初めての経済連携協定でしたが、来年には、日星国交樹立60周年を迎えることも考え合わせますと、経済・政治の分野での、日本とシンガポールとの長く濃い繋がりを改めて感じざるを得ません。その後、営業本部での日系大企業担当や、米国金融機関であるモルガン・スタンレーとの提携交渉を担当するアライアンス戦略室、2年間の米国での海外留学を経て人事部(東京・大阪)には略8年在籍。ロサンゼルスで日系大企業を担当する営業課長を経て、直近は経営企画部で勤務しておりました。

 

と、さらっと経歴を記載させて頂きましたが、東京・大阪間の異動や海外赴任等で、結婚後計7回の引っ越しを経験。その都度、必ずついてきてくれ、温かい家庭を作ってくれている妻と3人の子供達には心の底から感謝しています(今回の赴任では、妻と娘が時間差で来星します)。仕事を通じては勿論、妻や3人の子供達を通じて、自分一人であれば経験できない、地域や周囲の皆さんとの「繋がり」を育んでまいりました。仕事上の繋がり、子供を通じた保護者間の繋がり、意図せぬ偶然の繫がり、いろいろな種類の繋がりを経験し、繋がりの大切さや、繋がりによって自分だけでは成し遂げられない大きな成果が得られることを幾度となく経験して参りました。他方、昨今の世の中は「分断」を象徴するような出来事、例えば、終わらない戦争・地域紛争、イデオロギーの対立、経済格差の拡大等が起こっており、収束するどころか、分断は寧ろ加速の一途を辿っているように思えます。

 

ここシンガポールは、正にAPAC政治・経済の中心地であり、日本とAPACを繋ぐ玄関口・結節点です。近年、非常に残念ながら、国際社会における日本のプレゼンスは低下気味といえども、企業活動や日本政府による長年に渡る経済協力等で、APAC各国の経済発展にも尽力した日本がAPAC各国との繋がりを利して、分断の時代に発揮出来る潜在能力は、ここシンガポールにおいてもっと発揮されていくべきと強く感じています。

 

私は、シンガポール日本商工会議所の皆様と色々な機会を通じて繋がり、その繋がりを深く豊かなものしていき、皆様方のビジネス発展に寄与すべく、一銀行員として尽力して参ります。シンガポール経済界から日本に熱く勢いのある「風」を送ることができるように、微力ながら、誠心誠意、地道に貢献して参りたいと思います。

シンガポール日本商工会議所

6 Shenton Way #17-11 OUE Downtown 2 Singapore 068809
Tel : (65) 6221-0541 Email : info@jcci.org.sg

page top
入会案内 会員ログイン