はじめに
2025年4月13日、大阪市臨海部の人工島、夢洲を舞台に、世界中の英知と先端技術を結集する「大阪・関西万博」が開幕いたしました。この国際的な祭典は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、「People’s Living Lab(未来社会の実験場)」として、人類共通の課題解決と未来社会の「共創」を目指すものです。シンガポール政府観光局が建設および運営を所管するシンガポールパビリオン「ドリーム・スフィア(夢の球体)」は、この壮大なビジョンの一翼を担い、シンガポールの未来志向の抱負を世界に発信する重要な拠点として、連日多くの来場者をお迎えしております。
当パビリオンのテーマは、日本語では「ゆめ・つなぐ・みらい」と名付けられています(英語では「Where Dreams Take Shape」)。これは、今日の行動が次の世代の未来を築き、現在と未来をつなぐこと、そして人々が手を取り合って未来を築いていく機会を示唆しています。開幕から約3ヶ月、おかげさまで当パビリオンは累計来場者数100万人を突破(2025年7月16日プレスリリース発行) するという、大変喜ばしいマイルストーンを達成いたしました。この大きな反響は、シンガポールと日本の間の深い友好関係、そして未来に対するシンガポールのビジョンへの国際的な関心の高さを物語るものと確信しております。本稿では、シンガポールパビリオン「ドリーム・スフィア」がどのようにして「ゆめ・つなぐ・みらい」の物語を紡ぎ、来場者の皆様に感動とインスピレーションを提供しているのか、その展示内容と今後の展望についてご紹介いたします。




