2025年6月号(No.655)バックナンバー

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着任のご挨拶

シンガポール日本商工会議所 理事
MITSUBISHI ELECTRIC ASIA PTE LTD
Managing Director

伊藤 利充

シンガポール日本商工会議所の皆様、この度理事を務めさせて頂く事になりましたMitsubishi Electric Asiaの伊藤でございます。弊社前任の関の後任として本年4月にシンガポールに着任致しました。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

弊社はここシンガポールにて6月に設立48年を迎え、現在では空調システムを主体とし、家電、ファクトリーオートメーション、半導体、インフラシステム等の事業を行っており、シンガポール内、及び一部アジア域内への展開も行っております。また、三菱電機のアジア大洋州地域全体の代表機構(統括拠点)としての機能も有しており、南アジア、東南アジア、オセアニア地域 約30社の関係会社のガバナンス、事業支援も行っております。

私のこれまでの経歴、特に海外との関わりについて簡単にご紹介させて頂きます。1990年に三菱電機に入社以来35年間勤務し、その中のキャリアの殆ど(33年間)は日本及びグローバル市場向け電力インフラシステム(発電、送変電、配電、電力自由化)の市場開拓、販売に携わって参りました。海外関連業務としては、1996年から1年間中国北京にて語学・業務研修で滞在した以外は、日本からの出張を主体に海外の事業に携わっておりました。残念ながらこれまで海外駐在の機会が無かったのですが、その代わり(といっては何ですが)担当地域は多岐にわたり、米州、欧州、中東、東アジア、南アジア、東南アジアを含め、30か国超で、ハードウェア、ソフトウェアを含め、日本からの製品輸出、建設プロジェクト管理支援、海外販売拠点・工場の事業支援、協業推進等の業務に携わりました。各国のインフラ整備に関わる仕事は、特に近年は競争も激しく、多くの厳しい商談交渉等もありましたが、様々な文化背景を持つ顧客・関係者との仕事に関与できる多くの機会を頂きました。それぞれの案件・商談の中で、相手の背景を理解し、また粘り強くこちらの思いを伝え信頼関係を構築して仕事を進めてきた経験は自身の大きな財産になっております。その後、この赴任前の2年間は全社事業に関わるグローバルの販売会社の管理部門にて、事業運営管理、並びに事業推進の支援に携わり、それを経て「ようやく」今回の海外赴任の機会を得る事が出来ました。

さて、言うまでも無く、グローバル社会は大きな変化・混乱の中にあり、また、AI、EV(蓄電池)、半導体、衛星を始めとした急速な技術進歩の中で、事業運営もこれ迄よりも更にスピードが求められ、また同時に変革が必要になっております。弊社も試行錯誤しながら事業運営をしている訳ですが、そういった中でこそ、当たり前の話ですが、ステークホルダーの課題の本質をしっかりと理解し、日本企業として品質と技術の維持・向上によるサービスで応えていく事、タイムリーに提供する事が顧客との信頼関係構築に繋がり、それが個人のみならず、組織としての財産となり、継続的な相互の発展に繋がるものと考えております。ここシンガポールは中華系、マレー系、インド系等の人種が融合し、また、多くの国の人が集まるハブとなっており、そうした社会で、以前学んだ中国語も(思い出しつつ)生かしながら、一つ一つの関係を大切にして相互理解を深めながら業務に取り組んで参りたいと考えております。また、それが、これまでの歴史の中で諸先輩が構築された関係の継続、発展に少しでも繋がっていけばと思っております。

この度はシンガポール日本商工会議所にて活動させて頂ける素晴らしい機会を頂戴し感謝申し上げます。商工会全体、第三工業部会での活動の中で、皆様との交流を通じ、当地域における経済発展と日本企業の事業の発展に少しでも貢献できますよう、微力ながら務めて参りますので何卒宜しくお願い致します。

最後になりますが、会員企業の皆様、ナショナルスタッフの皆様、事務局の皆様、ご家族の皆様の益々のご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げご挨拶とさせて頂きます。

シンガポール日本商工会議所

6 Shenton Way #17-11 OUE Downtown 2 Singapore 068809
Tel : (65) 6221-0541 Email : info@jcci.org.sg

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