シンガポール日本商工会議所 

石垣新会頭 就任ご挨拶

 

SOMPOシンガポールの石垣でございます。

このたび、皆様のご推挙をいただき、伝統あるシンガポール日本商工会議所の会頭を仰せつかることになりました。甚だ微力ではございますが、重責を全うすべく全力を傾けて参る所存でございます。会員の皆様には何卒ご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

さて、2020年は、米中の貿易摩擦による不安定要因に加え、ご承知の通り、新型肺炎という新たな難局を迎えております。世界に先んじて取り組みを進めるシンガポール政府の動きには目を見張るものがあり、小国ならではの水際対策に驚いている方も多いことかと存じます。シンガポール政府は、落ち着きを取り戻すべく迅速に取り組みを進めておりますが、日本の状況も改善していくことを願うばかりです。

このような環境下、弊所として、新型肺炎の状況を鑑みながらも、進出した日系企業をサポートすべく、会員の声に耳を傾けながら、会員ニーズに沿った事業運営を心がけ、また、シンガポール政府、他の経済団体、政府機関などとの連携を深めるという西田前会頭の方針と実績を受け継ぎ、さらに深めていくことで、その役割を果たして参りたいと存じます。

本年のJCCIと致しましては、基本的には、これまでの過去の会頭が受け継いでこられた本会議所の役割を踏襲しつつも、ますます多様化する企業ニーズに対応する事業活動を実現すべく、取り組んで参りたいと考えております。それでは、本年度の基本方針について、4点ご説明させて頂きます。

第1は、「情報提供・ネットワーク拡大」でございます。

ご承知の通り、シンガポールには、ビジネスを東南アジアや太平洋州に展開するための拠点として活用されている企業が非常に多く、会員企業の求める情報は、シンガポール国内に限らず、周辺国のビジネス情報にまで及んでおります。また、常に次世代の成長エンジンとなる、新産業の開発や集積に取り組むシンガポールは、日本や世界が注目するAI、スマートシティなどの最先端産業の育成に注力しております。本会議所としては、これらの会員ニーズの高い事例や取組の最新情報を、講演会、機関紙である「月報」などを通じ、タイムリーに提供していくことを心がけて参ります。また、会員の皆様からのご希望の多い交流事業の実施につきましては、引き続き、複数部会による共催事業や懇親事業にも力を入れて実施して参りたいと存じます。

第2は、「ビジネス支援・環境改善」でございます。

従前より、ビジネス支援の一環として、自社サービスのPRを行えるプレゼン大会を開催しておりますが、昨年より、さらなるビジネス機会の創出のため、会員企業の皆様の事業を紹介する冊子を作成しております。シンガポール国内のみならず、日本を中心とした国外からのビジネスのきっかけにもなるよう、本年も取り組んで参ります。また、引き続き、環境改善の一環として、アセアン日本人商工会議所連合会とアセアン事務局との対話にも、各国の日本商工会議所やジェトロ様と連携して対応していきたいと考えております。

第3は、「日本のプレゼンス向上」でございます。

JCCIはJCCI基金を通じ、両国関係の深化、シンガポールのローカルコミュニティへの社会貢献を行ってまいりました。寄付企業が寄付額を損金算入できるIPCステータスを2016年に取得しており、これはJCCI基金の長年の取り組みが、シンガポール政府から認められた証であり、今後同基金がさらに両国関係の強化とコミュニティ振興に寄与していくことに対する、強い期待の表れであると捉えております。
本年は、JCCI基金の設立から30周年となります。日本大使館、日本人会、日本留学を経験されたシンガポールの方々の団体であるJUGAS(ジュガス)、日本語検定の実施や日本文化の普及に取り組むJCS(ジェーシーエス)など、日本関連コミュニティの皆様とも協力しながら、シンガポール社会に向けた、より効果的な広報活動を実施し、シンガポールの皆様との絆をさらに深める活動を展開していきたいと思います。

第4は、「基盤強化」でございます。

現在、シンガポール日本商工会議所には、823会員の皆様にご入会を頂いております。シンガポールは、非常に多様な業種の企業が進出されているという特徴があり、幅広い分野の企業との交流を通じ、新たなビジネスチャンスにつなげていただくべく、また当地での日本のプレゼンスを高めていくためにも、より多くの企業の皆様に、弊所へご入会を頂き、各事業へご参加頂けるよう取り組んで参りたいと存じます。

最後になりますが、西田前会頭はご多忙の中、様々な事業へ積極的にお取り組みいただき、また、強いリーダーシップをもってJCCIを導き、シンガポールにおける日系企業のプレゼンス向上に多大なご貢献を頂きました。この場をお借りし、全会員を代表して厚くお礼申し上げます。

以上、会頭就任に当たりまして、私の所信を申し述べさせて頂きましたが、会員お一人お一人のご協力とご参画があってこそなし得るものばかりでございます。これまでにも増して、皆様のご支援とご協力を改めてお願い申し上げる次第でございます。一年間、どうぞよろしくお願い致します。

 

シンガポール日本商工会議所 会頭

石垣 吉彦(Yoshihiko Ishigaki)

2020年3月17日