シンガポール日本商工会議所 

西田新会頭 就任ご挨拶

 

丸紅アセアンの西田でございます。

このたび、皆様のご推挙をいただき、創設50周年を迎える、伝統あるシンガポール日本商工会議所の会頭を仰せつかることになりました。甚だ微力ではございますが、重責を全うすべく全力を傾けて参る所存でございます。会員の皆様には何卒ご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

さて、2018年から本年にかけ、世界経済には様々な不安要因が取り巻いており、シンガポール経済においても、若干の減速傾向が表れる可能性がございます。アジア各国での選挙なども控える中ではございますが、依然として、世界の中でもアセアン地域は強い存在感があり、アセアンの地域統括拠点が多く存在するシンガポールは、今後もますます重要な国になっていくものと思われます。

このような流れの中で、2019年度は、進出した日系企業をサポートすべく、会員の声に耳を傾けながら、会員ニーズに沿った事業運営を心がけ、また、シンガポール政府、他の経済団体、政府機関などとの連携を深めるという桑田前会頭の方針と実績を受け継ぎ、さらに深めていくことで、その役割を果たして参りたいと存じます。

本年のJCCIと致しましては、基本的には、これまで過去の会頭が受け継いでこられた本会議所の役割を踏襲しつつも、50周年を迎え、様変わりする企業ニーズに対応するべく、事業活動に取り組んで参りたいと考えております。本年度、重点的に取り組む4点の柱について、ご説明をさせて頂きます。

第1は、「50周年事業への取り組み」でございます。

本年度、50周年を記念する事業と致しまして、日本企業が当地において果たしてきた役割や今後、日本企業へ期待することなどについて、リーシェンロン首相をお招きして、ご講演を頂く予定にしております。

第2は、「情報提供・ネットワーク拡大」でございます。

ご承知の通り、シンガポールは、ビジネスを東南アジアや太平洋州に展開するための拠点として活用されている企業が非常に多く、会員企業の求める情報は、シンガポール国内だけに限らず周辺国のビジネス情報にまで及んでおります。また、常に次世代の成長エンジンとなる新産業の開発や集積に取り組むシンガポールでは、日本や世界が注目するAI、ドローンなどの最先端産業の育成に取り組んでおります。本会議所としては、これらの会員ニーズの高い事例や取り組みの最新情報を、講演会、機関紙である「月報」などを通じ、タイムリーに提供していくことを心がけて参ります。あわせて、近年中小企業、特にサービス業におけるシンガポール進出が加速する中、会員より多く寄せられる要望として、業界の垣根を超えた交流事業の実施がございました。昨年はこの声に応えるべく、数多くの複数の部会による共催事業、懇親事業が開催されましたが、本年は、他国の商工会議所との連携事業にも力を入れて実施をしていきたいと思います。

第3は、「ビジネス支援・環境改善」でございます。

昨今、ビジネス支援の一環として、自社サービスのアピールを行えるイベントを実施して参りましたが、本年は、当地における会員企業の皆様の取り組みをより広くPRできるような広報事業に取り組む予定です。また、引き続き、環境改善の一環として、アセアン日本人商工会議所連合会とアセアン事務局長との対話にも、各国の日本商工会議所やジェトロ様と連携して対応していきたいと考えております。

第4は、「日本のプレゼンス向上」でございます。

JCCIはJCCI基金を通じ、30年近くに渡って両国関係の深化、シンガポールのローカルコミュニティへの社会貢献を行ってまいりましたが、寄付企業が寄付額を損金算入できるIPCステータスを2016年に取得、2018年に更新承認を得ることができました。これはシンガポール政府からJCCI基金の長年の取り組みを認められた証であり、また、今後同基金がさらに両国関係の強化とコミュニティ振興に寄与していくことに強い期待が持たれていることを意味いたします。本年は、日本大使館、日本人会、JUGAS(ジュガス)、JCSなど、日本関連コミュニティの皆様とも協力しながら、よりシンガポール社会に向けた効果的な広報活動を実施し、シンガポールの皆様との絆をさらに深める活動を展開していきたいと思います。

最後になりますが、桑田前会頭はご多忙の中、様々な事業へ積極的にお取り組みになり、また、強いリーダーシップをもってJCCIを導き、シンガポールにおける日系企業のプレゼンス向上に多大なご貢献を頂きました。この場をお借りし、全会員を代表して厚くお礼申し上げます。

以上、会頭就任に当たりまして、私の所信を申し述べさせて頂きましたが、会員お一人お一人のご協力とご参画があってこそなし得るものばかりでございます。これまでにも増して、皆様のご支援とご協力を改めてお願い申し上げる次第でございます。一年間、どうぞよろしくお願い致します。

 

シンガポール日本商工会議所 会頭

西田 浩之(Hiroyuki Nishida)

2019年3月19日